神奈川県 バス営業所 マンホール付け替え工事
2021/08/03
マンホールの設置個所は下に空間が有るため、ひび割れ･陥没･欠損等が起きやすくなります。
激しい負荷がかかる場所はただ塗装を行うだけでは、すぐに割れてしまいます。
施工箇所に合わせた下地処理と工法で工事を行う事で、長期的に床面を保護することが可能になります。
今回は周囲の劣化したコンクリートを除去し、レッドコートARD工法で施工を行いました。
施工現場 ： 埼玉県ガソリンスタンド
依頼内容 ：マンホールの改修工事
工事内容 ： マンホール周囲の劣化個所を除去・塗装による耐久性の向上
施工内容の説明
■施工前の状況
10tトラックが頻繁に通行する場所で、繰り返し荷重による負荷がかかる事で部分的に陥没が発生。
マンホールを中心にひび割れが蜘蛛の巣状に広がっています。
エアーハンマーを用い劣化個所を全て撤去し、塗装を行っていきます。
下地処理
■ハツリ
マンホールの下の部分も腐食している可能性があるため、一度マンホールを撤去し、下地の状況を確認します。
マンホールの撤去完了です。
撤去後に下地を確認したところマンホールを支えていたモルタルが腐食していたため、こちらも全て撤去し新しく打設を行います。
■端部カッター処理
■研磨処理
劣化箇所の除去し、表面の接着性を向上させるために研磨処理を行います。
■下地処理完了
下地処理完了です。
劣化していた箇所を撤去し古いマンホールの撤去を行いました。
モルタル系統の塗料を打設する際は、塗料を厚付けする事で強度が保たれます。下地がしっかりしている場合は、塗料の種類によっては薄塗りで補修を行う事も可能なのですが、経年劣化して内部が割れている場合や負荷が激しい場所はしっかり下地処理を行い塗装を行う事を推奨いたします。
■型枠の設置
レッドコートRGを打設する際に塗料が流れていかないように型枠の設置を行います。
プライマー
■プライマー塗布
下地処理と清掃が完了後、ローラーや刷毛を用いRGプライマーの塗布を行います。
- 下地と塗料の接着性の向上
- ピンホール(塗装時に下から出てくる空気等の影響で穴が開く事)対策
等が挙げられます。
今回はレッドコートRGプライマーを使用
- 対応温度外では硬化しない(-10℃～35℃で硬化)可能性がある。
- 薄く塗りすぎると硬化しない可能性がある。
等の注意点があり、これらを意識し塗装を行います。
レッドコートRG打設
■下塗り
レッドコートRGを用い塗装。
マンホールと下地の間に空間が発生しないよう塗料を流し込み、表面を金鏝で平滑に仕上げます。
- 特に高低差が激しい場所の勾配調整
- 欠損部の補填
- 簡易的な勾配調整
をなどを意識し塗装を行います。
■下塗り完了
■強化繊維の貼り付け
下塗りが硬化したことを確認後、RGプライマーを用い強化繊維の貼り付けを行います。
強化繊維を張り付けることで強度が向上し、塗装を長持ちさせる事ができます。
■強化繊維の貼り付け完了
■上塗り
■骨材散布
防滑に仕上げる場合は上塗り後に骨材の散布を行います。
骨材の種類によって防滑の程度や硬度が変わるため、使用用途に合わせ骨材を選定し、施工を行います。
■マンホールの収まり
赤で表示されているマンホールとコンクリートの取り合いの箇所はマンホール設置後に簡易的なモルタル等で埋めることがよくあるのですが、コンクリートよりも強度が高いレッドコートRGでマンホール周りと同時に打設することで陥没や欠損の発生をより抑止することができます。
トップコート
■トップコートの塗布
刷毛とローラーを用いレッドコートRGトップコートを２回塗布し施工完了です。
施工完了
施工完了です。今回使用した塗料はグレーでしたが、カラーバリエーションも豊富で、ノンスリップや平滑化などの機能のバリエーションも複数あります。
